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とにかく気まぐれに書きたいことを書くブログ。
はい、今回は白黒時代、1930年代のアメリカが舞台の、同名の小説を原作にした洋画です。

主人公の男「ジョード」が刑務所から帰ってきてみれば、小作農の家族は地主に追い立てを受けていて、やがて土地から離れざるを得なくなり、働き口を求めて旅をするもその途上では……と言うお話。
土地の荒廃と労働の機械化、そして資本主義の大規模化が追い立ての背景にはあり、ジョードとその家族は「抵抗しようにもどこに本体があるのか判らない力」に翻弄され尽くすことになります。

基本的に、どうしようもないくらい暗い話です。労働者を描いた、いわゆる社会派映画ですから。しかし、これは間違いなく時代を超えた大作のひとつです。今も昔も労働問題の根本は変わらず、労働者が自分達の生活を守るのにはどうすればいいかと言うのも変わらないんだな、と痛感させられます。もちろん、今の日本の経済はアメリカに強く影響を受けているのでより身近には感じられますが、おそらく洋の東西でも基本の図式そのものは変わることはないでしょう。たぶん社会主義の中でさえも、人の権力に順位がある限り。

作中では演出のためだけに不自然なほど強調された場面が描かれることはなく、単純な「一人の巨大な悪人」と言う図式も否定され、あくまで淡々と社会そのものの悲鳴と、その中では砂粒ほどに小さい個人の心の動きが丁寧に描き込まれています。だからこそ、登場人物の心情がよく判り、物語に深く移入できます。まさに名作と呼ぶにふさわしい出来でした。

白黒時代やカラーになったばかりの映画には、色々侮れないものがあります。最新の貸し出しコーナーには並んでいないかと思われますが、奥まったコーナーを探して見てみるのもたまにはいいんじゃないでしょうか。

名前を聞いてはいたけど、原作の方も読んでみようかな……。
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